羽田圭介さんを知っていますか?
2015年にお笑い芸人の又吉直樹さんと芥川賞を同時受賞したことで話題になりました。芥川賞受賞の際、聖飢魔Ⅱの歌をカラオケで歌っていたり、受賞後は自身の本をプリントしたTシャツを着て数々のTV番組に出演したり、これまでの作家とは何か違うちょっと変な人というイメージだろうと思います。
今回は、そんな芥川賞作家・羽田圭介さんとYouTubeチャンネルを紹介します。
バイク?作品?芥川賞作家・羽田圭介YouTubeチャンネルまとめ
まずは、羽田圭介さんのYouTubeチャンネルを見ていきましょう。
チャンネル名
そのまま、「羽田圭介」となっています。
チャンネル登録日
2018年8月4日となっています。
初動画「黒冷水」朗読
登録から6日後の2018年8月10日に記念すべき初動画をあげています。
チャンネル概要欄に書いている通り(※下記に引用)、初動画からしばらくは朗読動画になっています。
小説家羽田圭介のYouTubeチャンネル。
自分で書いた小説の朗読動画をアップしてゆきます。
チャンネル登録者
3200人となっています。
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動画本数
76本です。
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かなり不定期更新ですが、最新の動画は2019年9月20日配信の「芥川賞受賞するともらえる時計がヤバすぎた!4年間放置し、今さら紹介」となっています。
動画再生回数
総視聴回数 22万2386回となっています。
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1本あたりの再生回数は、222386回÷76本=2926回となっています。
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羽田圭介YouTubeチャンネル動画内容の変遷
黒冷水ー自宅朗読シリーズー
・1~20本目まで。
初動画から20本目までは自宅でデビュー作である「黒冷水」を朗読する内容になっています。
ちなみに夜寝る時などにAmazonのAudibleやYouTubeの朗読動画を聞きながら眠りにつく方も多いかと思いますが、そういう種類の朗読動画ではありません。
20本目までの面白さは、朗読よりも3台のカメラとカラオケのように手で持つマイクにあります。なぜか3つのアングルで撮っていまして、キョロキョロしながらたまにカメラ目線になったりするところが、この自宅朗読シリーズの見所になっています。
羽田圭介さんのちょっと変なところが垣間見える上から撮っている時の上目遣いには、思わず吹き出しそうになりました。
朗読+α
・21本目~26本目まで。
ただ朗読するだけではなく、朗読の前後に何か違う要素を入れるようにしたようです。記念すべき初リニューアル動画は、こちらです。
箱根本箱というブックホテルの紹介をしたあとに「朗読」というスタイルになっています。この次の動画も箱根本箱での朗読ですが、なぜか風呂に入りながらの朗読で、このあたりにまた羽田圭介さんのちょっと変なところが出ています。
企画モノ
・27本目~
27本目から現在まで、ほぼ朗読をしなくなっています。記念すべき朗読をやめた初動画は、コチラになります。これ以降、他の作家の本のレビュー、バイクに乗ってみたり、クルマを買ってみたり、服を染めてみたり、独特なこだわりのある生活を披露していたり、と特にテーマを定めない雑記ブログのような作りになっています。
作家志望の方へ
動画概要欄にも書かれています(※下記に引用)が、この動画だけは何となく作家らしい一面が垣間見える内容になっています。
2019年1月4日の宣言です。執筆について語っております。ほんの少しだけ、小説家志望の人達の参考にもなるかもしれません。 ただ、小説には多様性があるので、あくまでも僕のやり方について語っているだけと捉えてください。
羽田圭介と河出書房新社とTBSラジオの関係
河出書房YouTubeチャンネル
YouTubeには河出書房新社チャンネルもあります。
河出書房新社チャンネルの本のPR動画の中で、羽田圭介さん自身に関するものは羽田圭介チャンネルにも転載しています。
情熱大陸のパロディーのような作りになっていて、羽田圭介さんのちょっと変なところが存分に楽しめる内容になっています。
同じ趣旨で、こちらの動画もあります。こちらは河出書房での新刊の打ち合わせという設定で、アドリブコントのような動画になっています。
上記2つの作品(成功者Kとポルシェ太郎)は、欲望の在り方というテーマ性において繋がっているそうです。
TBSラジオとYouTube企画
どうやらTBSラジオの企画の中で「YouTubeチャンネル登録者100万人への道!」というものがあり、羽田圭介さんも、カジサックのようにチャンネル登録者100万人に挑戦していたようです。
具体的にやりたいことを聞いてみると・・・短編映画の撮影、ギター弾き語り動画、幸坂さんの実家に泊まってみた、火曜日パーソナリティ・尾崎世界観の人気にあやかった企画等々、どこにそんな時間があるんだ!?という、夢は広がるばかりです。
羽田圭介YouTubeチャンネルの名前は、もともと「羽田圭介 世界名著チャンネル」でしたが、チャンネル名がお堅いとのラジオリスナーの声を聞き新たなチャンネル名を募集しています。このあとチャンネル名がただの「羽田圭介」に変更されています。
羽田圭介さんはYouTubeへの意欲があるようで、ラジオの企画で2019年7月にYouTubeディレクターから「いろは」を学んでいました。
芥川賞作家・羽田圭介のプロフィール(経歴)と生態とは
次に、羽田圭介さんのことを紹介します。
年齢
1985年10月19日生まれ。
出身地
東京都です。
※小学校2年生の夏休みに、埼玉県へ引っ越しています。
出身大学
明治大学商学部卒業です。
身長
180.5cmです。
足のサイズ
30cmです。
好物
食事は、基本、鶏の胸肉です。
飲み物としては、自分でドリップした珈琲になります。
※下記のような携帯用ミル挽きを持ち歩き、珈琲を作るようです。中学生の頃からやっているそうです。
趣味
色々やっているようですが、週刊誌の連載などの仕事を兼ねていることが多いようです。
しいて言えば、現在のところ、バイクでしょう。
特技
クッキーを大量に作ることでしょう。
クルマ
クルマは、BMW 320d Mスポーツになります。
乗り出し価格、約500万円だったそうです。
バイク
バイクは、Husqvarna(ハスクバーナ)701 SUPERMOTOです。
乗り出し価格は、約145万円だそうです。
受賞歴(文藝賞と芥川賞)
高校在学中の17歳の時、「黒冷水」で河出書房新社主催第40回文藝賞を受賞しています。
同じ文藝賞を受賞した小説には、田中康夫さんの「なんとなく、クリスタル」もあります。
※ちなみに「なんとなくクリスタル」の帯は高橋源一郎さんが書いています。
マルクスが生き延びていたら、彼が「資本論」の次に書いたのは、「なんとなく、クリスタル」のような小説ではなかったろうか。
羽田圭介さんが田中康夫さんの『33年後のなんとなくクリスタル』を語っている動画もあります。→動画はコチラ
羽田圭介さんと同じ賞を受賞した作品には、誰もが1度は聞いたことがあるような有名な作家がたくさんいます。他には、山田詠美さんの「ベッドタイムアイズ」、綿矢りささんの「インストール」、山崎ナオコーラさんの「人のセックスを笑うな」も同じ賞です。
羽田圭介さんは紆余曲折を経て2015年7月「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞を受賞しています。
まとめ
今回は、羽田圭介さんのYouTubeチャンネルを紹介しました。
どういう要因なのかはよくわかりませんが、芥川賞を同時受賞した又吉直樹さんはお笑い芸人→先生のようなポジションになり、なぜか元から作家だった羽田圭介さんが入れ替わるようにお笑い芸人のようになってきているという不思議な現象が起きています。
どちらにしろチャンネル登録者100万人達成なるかも含めて、これからも目が離せない作家でありYouTuberでしょう。
※追記:2024年5月時点で、チャンネル登録者は1.55万人です。