中核派をご存知でしょうか。
正式名を、革命的共産主義者同盟全国委員会といいます。
ほとんどの方は「何となく名前は聞いたことあるような、やっぱ無いような、うーん」という感じではないかと思います。1960年~70年代に労働者であったり学生であった方は「懐かしいな~」みたいな感じで馴染みがあるのかもしれません。1980年代までは数々のテロ事件を起こしたことでも有名だったようですが、その後およそ四半世紀(25年)くらいは特に目立った動きはなかったように思いますから、一般的には「学生運動の?マジ?まだあるの?」程度の認識だろうと思います。もしかしたら半世紀前、共に戦った労働者や学生であっても「遠い過去の話さ」「20世紀のあだ花さ」という感覚の人がほとんどかもしれません。
しかし、再び、中核派が表舞台で活動をはじめました。
今回は、そんな中核派のYouTubeチャンネル「前進チャンネル」と「znn」、そして登場人物(中核派活動家)たちを紹介します。
前進チャンネル
まずはメインチャンネルから紹介したいと思います。
チャンネル名
「前進チャンネル」となっています。
登録日
2017年5月29日となっています。
翌日の2017年5月30日に記念すべき初動画をあげています。
動画概要欄の説明文を引用します。
中核派の機関紙「前進」を紹介する「前進チャンネル」を開設しました。週2回の「前進」発行に合わせて紙面の紹介をする動画をアップする予定です。 よろしくお願いします。
機関紙である「前進」という新聞のようなものを紹介する為に、チャンネル開設をしたとのことです。
機関紙「前進」
ちなみに「前進」のHPはコチラになります。
上記HPを見ますと、機関紙「前進」の発行は週2回、月曜日と木曜日とのことです。
月曜日は4ページ号で300円、木曜日は2ページ号で150円とのことです。
ちなみに定期購読料は、1ヶ月1800円、6ヶ月10800円、1年21600円だそうです。
チャンネル登録者数
5690人となっています。
動画本数
292本となっています。
再生回数
総視聴回数は、153万3899回となっています。
1本あたりの再生回数は、1533899回÷292本=5253回となっています。
チャンネル内容
基本的には、上記にありました通り、機関紙「前進」の記事を紹介する内容になっています。
記事紹介だけではなく他に特別編や番外編という趣の異なるYouTubeらしい?動画もたびたび配信されているようです。
こちらは公安警察の方を名指しで非難した動画になっていますが、Youtubeのガイドラインに抵触しているようで年齢制限がかけられています。
正直なところ、通常の機関紙「前進」を紹介する動画は、それほど面白くありません。※但し、見方を変えると面白くなります。←後述します。
前進チャンネルが他より秀でているところをあげるとすれば、反権力を掲げている為か、他のチャンネルでは観られない上記のような公安警察を取り扱った動画にあるのかもしれません。
他、公安関係では、下記動画もあります。
前進チャンネルの顔である洞口朋子さんが、全学連(中核派)と公安警察との攻防戦を実況解説しているエキサイティングな動画となっています。
ZNN
次に、サブチャンネルを紹介します。
チャンネル名
ZNNとなっています。
チャンネル概要欄を読みますと、前進ニュースネットワークの略とのことです。
下記引用します。
全国・全世界での出来事をニュース形式で伝えていく予定です。 また新しいサイトでは、この動画によるニュースと文章による報道をリンクさせて展開していくことになります。
引用の中に書いてあります新しいサイトというのが、こちらになります。
チャンネル登録日
2019年2月26日となっています。
記念すべき初動画は、2日後の2019年2月28日に配信しています。
チャンネル登録者数
789人となっています。
動画本数
33本となっています。
再生回数
総視聴回数は、10万770回となっています。
1本あたりの再生回数は、100770回÷33本=3053回となっています。
チャンネル内容
主にデモやストライキの様子などを配信しているようです。
コメント欄
Youtubeにはコメント機能が付いていまして、それぞれのチャンネルにより傾向のようなものがあります。どのようなチャンネルかはコメント欄を見れば、ある程度わかるような気がしています。
コメント欄を閉鎖しているチャンネルもありますが、今回紹介している中核派の前進チャンネルとZNN、2つのチャンネルともコメント欄が開放されています。
実は、前述しました「ある見方をすれば面白くなる」の真意は、このコメント欄にあります。
配信者(中核派)が、コメントを精査せず書き込まれた全てのコメントを掲載している為か、かなり面白いコメントが時々あります。ウヨクvsサヨクの議論、チャンネル出演者への要望など、気を使わずに書き込める自由な雰囲気があるようです。
例えるならば、10年くらい前のSNS(mixiやGREE)の中のコミュニティのようなものかもしれません。1つの動画がトピック(議題)の代わりとしてあがり、そのことについて感想を述べたり意見を書き込む流れです。ですから時には新しい動画があがっていても延々と以前の動画内のコメント欄で、天皇とか労働組合とは何かというような議論をし続けている場合もあります。
動画内容は別にして、そもそもインターネットは双方向メディアという根本的な基本姿勢が守られている点や、懐かしいSNSの雰囲気が、もしかしたらこのチャンネルの一番の長所になるのかもしれません。