森井聖大さんという作家を知っている人は少ないかもしれません。
森井聖大さんは、Amazonが提供しているKindleという電子書籍で様々な文学作品を発表している作家の方です。
かなり面白かったので、是非、紹介したいと思います。
インディーズ作家界の鬼才kindle作家・森井聖大を徹底解説
まずは森井聖大さんの経歴から紹介します。
年齢
そもそも、森井聖大さんは年齢を公表していないため詳細はわかりませんが、検索した限りでは氷河期世代のようです。
性別
性転換していなければ、男性だと思われます。
居住地
色々な場所での目撃談が散らばっていましたが、多分、東京か大阪、もしかしたら九州かもしれません。東京以北での目撃談はありませんでした。
はっきりしませんが、西日本を中心に全国を転々と流浪している方なのでしょう。
Kindle以前の文筆活動
2009年「何故?」という文芸同人誌を作り、第九回から第十九回まで文学フリマという即売会イベントに参加していたようです。文学フリマというのは、コミケの文章バージョンのようで、はじめは東京だけでの開催だったようですが、現在は全国各地で開催されているそうです。
しかし森井聖大さんは2013年「何故?」を無期限休止したそうです。
理由について検索してみると「BARラジカルにて:旧西瓜鯨油社」というブログに、このようなことが書いてありました。
「何故?」の今後を森井御大に問うと、御大は商業誌に活動の拠点を移すと宣言した。理由はもう同人誌が嫌になったからだと云う。
その後、森井聖大さん個人で文学フリマなど即売会への参加をしていたようですが、第十九回文学フリマを最後に参加をやめているようです。
最後のサークル名には、「文学フリマを救う会」と書かれてありました。
嗚呼このままでは文学フリマは自滅します!文学フリマは今や日本一の文章系即売会にはなっているのに作者はいても読者は少ないのです。文学フリマを、もっと開かれたイベントにし、入場者数を増やし、読者を増やさなければ、みな壁の中で兵糧攻めみたいなものです!立ち上がれ、私たち!-第十九回文学フリマwebカタログより
YouTuber活動
2009年頃から、YouTubeでの活動もしていたようです。 数年前から更新されていませんが、現在もチャンネルが残っていました。 主に、「何故?」という文芸雑誌の告知が目的だったようです。
アンダーワールドという歌の作詞もしていたようです。
そのままYouTubeを続けていたらトップユーチュバーになっていたかもしれません。森井聖大さんには先見の明があります。
現在の活動
新時代の真の文学を掲げ、2009年、総合文芸評論雑誌『何故?』を創刊。インディーズ文藝界隈で新境地を開拓するも、2013年、『何故?』無期限休止。行き場を失くし苦悶の日々を送っていたところ、神の怒りか人類の怨念か、知らぬ間に現代病ともいうべき電磁波にやられ、現実と虚構のラインを踏みはずし宇宙から地底へ転落、人類の闇に驚愕とする。第一回近代文学全作家降霊文学賞をテレパシーにより、第一回森井聖大文学賞を自薦のうえ、それぞれ受賞。ザ・ぶんがくマンの異名も持つ。
森井聖大さんのkindle全書籍紹介
森井聖大さんの全てのkindle書籍は、短いものが多く読みやすくなっています。また独特な感性と思想の持ち主なのでクセになります。
次に、森井聖大さんの全書籍を紹介します。
わかば本
これは見事な一冊でした。
2019年9月末に販売を終了した煙草の「わかば」に関する本です。
冒頭に掲示板風コメント、数編の詩、短歌、小説などが掲載されています。様々な作者からのコメントや投稿という形をとっていますが、実は…という告白があとがきに書いてあり驚かされます。
やはりこの森井聖大という作家は「すごい!」と思わせる1冊です。
無縁アパート
アパートでの奇妙な住人たちとのお話になっていました。
多分、ネットとリアルの話かな、と思いました。現在ではあまり区別されなくなっていますが、それでも意識のなかを現実に投影していることで様々な問題が起こっています。
ジョージ・ウォーエルの「1984」や「動物農場」のような予言的で先駆的な小説です。何だか、はっきりわからない類の、空恐ろしい読後感がありました。
冬子
詩的な雰囲気がする私小説です。
冬子との儚い生命の共有みたいなお話でした。
1つ1つの文章に、タイトル通りの冬のような儚さが溢れていました。
上級妄想病院
精神病院のようなところを舞台にした小説です。ただ「ようなところ」であって、精神病院そのものとは違う場所です。
記憶と記録とか、やっぱネットとリアルとか、価値観の反転に動揺する主人公に胸が締めつけられます。
未事記
天皇とか皇族を主人公にしたギャグ(ブラックユーモア?)小説です。こういうものはさすがに商業誌では無理でしょう。
「これはやばい」と思いながらも、Kindleでしか読めない作品を読めたことに、何となく得した気分になるはずです。
あまり世間に紹介しないほうがいい本なので、どうか自分だけの秘密にしておきましょう。
人間よ去れ
小さな人間と壮大な世界との葛藤のようなものを感じました。
歴史が好きな方にはこの感覚よくわかることでしょう。
短くわかりやすい言葉で書かれた人類史まとめのような詩集です。
ネオぶんがく宣言
小説とか評論とか童話とか色々な要素がつまった本です。読みやすいわりに、とても読み応えがありました。
文学フリマというイベントと文学そのもののお話になっており、文学フリマというものをよく知らなくてもどういうイベントかわかった気がします。
さらに森井聖大さんが、なぜKindleで書き続けているのかもわかりました。
理屈抜きで面白かったです。
宇宙時代の処世術・超S宣言
大きなジャンルにわけると小説になるのか、エッセイか、うーん、という感じです。
とにかくジャンルという枠を大きく超えています。今まで見たことない構成の本です。
読む処方箋とでもいうのでしょうか。勇気がもらえます。
あああ中学生日記
男子必読の本です。
内容は、確認してください。
中学生男子が読めば、森井聖大さんをアニキと呼ぶ事でしょう。
まとめ
今回は、森井聖大さんを紹介しました。
すごい作家だと思います。是非、気になった本がありましたら、読んでみて下さい。Kindle Unlimitedに入っていれば無料で読むことができます。まだ入っていない方は30日間の無料お試し期間もあります。
Kindle Unlimitedはこちら
森井聖大さんは、2020年末、新ブログを開設されました。